不等率

ふとうりつ

 

不等率とは、合成最大需要電力と個々の需要家の最大需要電力の関係を表したものです。電験三種では、負荷率需要率と合わせて登場します。不等率を表す式は、以下の通りです。

不等率=個々の需要家の最大需要電力の合計/合成される最大需要電力

例えば、2つの民家A・Bがあり、民家Aは15時に5kWの最大電力、民家Bは20時に5kWの最大電力を消費するとします。この2つの民家に供給している変圧器の最大電力(合成最大需要電力)が一定のタイミングで8kWだった場合、不等率は(5+5)/8=1.25です。

要するに不等率は、それぞれの負荷が最大電力を消費するタイミングのバラつきを表したもので、必ず1以上になります。数字が大きければ大きいほど負荷に電力を供給するための設備容量は小さく済むというわけです。

ちなみに、不等率と合わせて出題されることの多い負荷率・需要率が表すのは、以下の通りです。あわせて把握しておきましょう。

負荷率:契約電力(kW)に対して、1年間でどれくらいの電力量(kWh)を使用したか表す割合
需要率:電気機器の設備容量の合計に対する最大需要電力の割合

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