磁束

じそく

 

磁束は、磁場を表現する際に使用される磁力線の束のことです。磁束の密度に関しては「磁束密度」と呼ばれます。

磁束には以下の性質があります。

・磁束はN極から出てS極に入る
・磁束の向きは磁界の向きと同じ
・磁束は途中で分岐したり交差したりしない

また、同じ面積の磁場で考えた場合、磁力線の数が多いほど磁力は強くなり、数が少ないほど磁力は弱くなります。同じ磁力線でも単位面積が小さいほど相対的に磁力は強くなるのが特徴です。

磁束密度に関しては、以下の式で表されます。

B=φ/S=μH
※B:磁束密度(T)、φ:磁束(wb)、S:球の表面積(mm²)、μ:透磁率

磁束や磁束密度は、磁気回路の性質を理解する上で大切な要素です。磁束密度や磁束の特性などを把握し、電験三種の理論分野の問題に備えましょう。

用語を検索