無効電力

むこうでんりょく

 

無効電力とは、交流回路において負荷で接続されなかった電力のことを指します。記号は「Q」が使われ、単位は「var(バール)」です。

交流回路において、負荷にかかる電圧がV(V)、負荷に流れる電流がI(A)、電圧と電流の位相差をθとしたとき、無効電力Qを求める式は以下の通りです。

Q=VIsinθ(var)

このとき、sinθは無効率と呼ばれます。無効率が小さいほど、回路の負荷で電力が有効に働いているというわけです。

例えば、電圧100V・電流10Aの交流回路の負荷にかかる理論的な電力は、100×10=1,000Wです。このとき、無効電力が600varだったとすると、無効率は600/1,000=0.6となります。

また、交流回路では、無効電力以外にも有効電力や皮相電力があります。それぞれの内容は以下の通りです。

有効電力:負荷で有効に消費された電力
・皮相電力:電源から送り出される電力

電験三種の計算問題で登場しやすい問題なので、重点的に対策したい内容といえるでしょう。

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