透磁率

とうじりつ

 

透磁率とは、物質がどれくらい磁化しやすいのかを表した数値のことです。基本的に物質は、外部から磁界を加えることで磁化されますが、どのくらい磁化されるかは物質によって異なります。

例えば、磁石を鉄に近づけると鉄と磁石はくっつきます。一方でアルミや銅に磁石を近づけてもくっつきません。これは、アルミや銅は鉄に比べて磁化しづらく、磁界を加えても磁力を持ちにくいためです。このように、物質ごとに磁化のしやすさは異なり、それを数値にしたものが透磁率です。

透磁率の計算は、以下の式で求められます。

μ=B/H
※μ:透磁率 B:磁束密度、H:磁界の強さ

また、透磁率と類似した言葉に比透磁率があります。比透磁率とは、真空の透磁率と物質の透磁率の比を表したものです。比透磁率が1に近いほど磁化されにくく、1から遠いほど磁化されやすくなります。

電験三種の理論分野で登場する内容なので、十分に把握しておきましょう。

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