誘電率

ゆうでんりつ

 

誘電率とは、極板間に詰められている触媒の分極のしやすさを表したものです。ε(イプシロン)で表されます。誘電率は、誘電体の種類によって異なります。誘電率が高いほどコンデンサの材料として向いており、低いほど絶縁体の材料として向いているのが特徴です。

先ほど、誘電率は誘電体の種類で異なると解説しましたが、誘電体は交流の電気がかかった際に分極し、電気を貯めこむ性質を有する物質のことです。このほか、直流の電気を通さない素材は絶縁体、金属などの電気を通す(通しやすい)素材は導体と呼ばれます。

また、物質ごとの誘電率は「真空と比較してどのくらい誘電率が違うか」の数値で示されます。真空の誘電率との比を表したものが「比誘電率」と呼ばれており、以下のように素材ごとに異なります。

・酸化アルミニウム:8~10
・酸化タンタル:23~27
・ポリプロピレン:2.1~2.2
・マイカ:6~8
・チタン酸バリウム:5~500

誘電率に関しても電験三種の問題で登場するため、十分に知識を深めておくとよいでしょう。

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