すいりょくはつでんしゅつりょく
水力発電出力とはその名の通り、ある水力発電でどのくらいの出力(発電)が期待できるのか表したものです。水量と落差(ダムの水面から放水路までの高さ)の2つの要素で決まります。
水力発電の理論的な出力は、以下の式の通りです。
理論出力P(kW)=9.8QH
※9.8:重力加速度(m/s²)
※Q:流量(m³/s)、H:落差(m)
また、電験三種の電力の問題では水車・発電機の効率なども踏まえたものが出題されます。効率を考えた場合の水力発電の出力を表す計算式は以下の通りです。
最大出力Pm=9.8QmHη
※Qm:最大流量(m³/s)、H:落差(m)、η:水車・発電機の合成効率
水力発電の計算問題は、電力分野で出題されやすいのが特徴です。水力発電の仕組みや出力の計算式などを把握し、基礎的な問題から応用問題まで解けるよう対策しておくとよいでしょう。