核分裂エネルギー

かくぶんれつえねるぎー

 

核分裂エネルギーとはその名の通り、核分裂によって生じるエネルギーのことです。ウラン235の核分裂によって生み出される熱エネルギーを指すことが多く、主に原子力発電が発電するための仕組みとして利用されています。

ウラン235の核分裂によって生じるエネルギーは非常に大きいのが特徴です。1グラムのウラン235は、石炭3トン・石油2,000リットル分のエネルギーに該当するとされています。少量の燃料で莫大なエネルギーを生み出せるだけでなく、貯蔵・燃料の運搬の面でも優れているため、今もなお注目されているエネルギーです。

また、原子力発電ではウラン235とウラン238のバランスを保って制御しています。95~97%のウラン238に対して3~5%のウラン235を組み合わせており、核分裂が一定規模で継続するよう調整しているのが特徴です。核分裂数に関しては、多数設置されている制御棒によって急激に増加することがないよう調整されています。

原子力発電は、電験三種の電力分野などで登場する可能性があるため、十分に知識を身につけておきましょう。

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