一線地絡電流

いっせんちらくでんりゅう

 

一線地絡電流とは、高圧変圧器の高圧・低圧が混触(電線が接触して二次側に一次側と同様の電圧が生じる現象)した際、B種接地工事のアース線(接地線)に流れる電流のことです。変圧器の高圧側の一線地絡電流を150で除した値がB種接地工事の数値として定められます。

とはいえ、高圧受電の場合は、一次側は電力会社からの送電線や配電線となるため、一線地絡電流値を自分で計算できません。そのため、電力会社より推奨されるB種接地工事の推奨値の指示を受けられるのが特徴です。

一線地絡電流の計算式は、以下の通りです。

・ケーブル線路における一線地絡電流:I=1+( V×L / 3 – 1 / 2)(A)
・ケーブル以外の線路における一線地絡電流:I=1+( V×L’ / 3 – 100)/150(A)
※V:線路の交渉電圧/1.1(V)、L:線路に接続されるケーブルの長さ(km)、L’:線路に接続されるケーブル以外の長さ

一線地絡電流の計算は、電験三種の計算問題や接地工事に関する問題などで出題されます。理解を深めて問題を解けるよう対策しましょう。

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