比速度

ひそくど

 

比速度は主に水車の特性を推測するための指標として用いられる言葉です。落差1mで出力1kWを生じさせるために必要な水車の回転速度を意味します。

水車の能力を比較することを目的に、単位高さ・単位出力あたりの回転速度(比速度)が求められるというわけです。比速度が大きい場合、発電機や水車の小型化が可能で、建設費用節約による経済効果が期待できます。とはいえ、小型化すると振動・騒音問題、キャビテーション(液体が低圧状態(飽和蒸気圧以下)になった時に気化して気泡が発生する現象)の問題が生じる可能性があるため、小型にすればよいというわけでもありません。

また、水車の比速度を計算する場合、計算式は以下の通りです。

Ns=N× P^1/2/H^5/4(mkW)
※Ns:比速度、N:回転速度(min-1)、P:出力(kW)、H:有効落差(m)

比速度に関する問題は、電験三種の電力にて登場します。計算問題として登場することもあるため、解けるよう対策しておくとよいでしょう。

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