ポリ塩化ビフェニル

ぽりえんかびふぇにる

 

ポリ塩化ビフェニルとは、有機塩素化合物の1つで、PCBとも呼ばれます。ベンゼン環が2つ結合した物質(ビフェニル)に含まれる水素が塩素に置き換わった化学物質で、209種類の異性体があります。ポリ塩化ビフェニルは209種類の異性体の総称です。

ポリ塩化ビフェニル(PCB)は、体内に取り込まれやすく残留性が高いのが特徴です。皮膚障害などの毒性が認められているため、ポリ塩化ビフェニル(PCB)の早急な処理施設の整備・管理の徹底が求められています。電気業界においては、ポリ塩化ビフェニル(PCB)含有の恐れがある機器として以下が挙げられます。

・高圧コンデンサ
・高圧トランス(変圧器)
・照明用の安定器(業務用)

ポリ塩化ビフェニル(PCB)は昭和47年に製造や使用が禁止されてはいますが、紛失や漏えいが起きている事例もあります。現在では、PCB廃棄物適正処理推進特別措置法が制定されており、ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の保管状況などについての届出・適切な処理が義務付けられています。

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