こうあつしんそうこんでんさ
高圧進相コンデンサとは、誘導電動機や溶接機などを運転することで生じる力率低下や電圧降下などの改善を目的に設置される電気機器です。進相コンデンサを接続することで進み電流が生じ、誘導性の機器を接続した際の遅れ電流を相殺します。
進相コンデンサの特徴は、以下の通りです。
・省エネにつながる:電力損失の改善にもつながることで、電気設備のロスが少なくなるため
・電気料金の改善:力率料金制であれば、力率が改善することで割引が適用されるため
・電気設備の効率が上がる:力率が上がる=有効分が増える、つまりムダが少なくなっているため
また、高圧進相コンデンサを接続する際は直列リアクトルも設置されます。直列リアクトルはコンデンサの突入電流を抑制したり、高調波が原因の電圧のひずみを改善したりします。
進相コンデンサの役割などに関する問題は電験三種でも登場するため、しっかりと把握しておきましょう。